院長コラムCOLUMN

ワンちゃんの下痢について

犬も人間同様さまざまな原因で下痢になります。

食べた物が体に合わない、ストレス、食べ過ぎや、特に今の季節は体の冷えなどで下痢になることがあります。軽症であれば安静と一日程度の絶食、あるいは消化の良い食事と整腸剤程度で改善するでしょう。

ただし、ちょっとした軟便でも長く続いている場合は、慢性の消化器疾患などを患っている場合が少なくありませんので、動物病院での診断が必要です。その場合、フードやおやつ他の、過去から現在までのできるだけ詳しいデータがあると、診断の助けになります。

また、子犬の下痢やペットホテルでの宿泊後から始まる下痢は、寄生虫(原虫)が原因である場合を考えて、病院で便の検査と治療、寄生虫(原虫)が見つかった場合は適切な駆虫薬を投与する必要があります。

水のような便や、黒いタールのような便、血液と粘膜を伴ったトマトジュースのような便をした場合、高熱を伴ったり、嘔吐も併発するようであればウイルス感染症の可能性がありますので、動物病院で診察と治療を受ける必要があります。ウイルス感染症は他の犬に伝染する可能性が高いので、まずは病院の受付にワンちゃんを連れて行かずに、口頭でその旨を伝えましょう。

毎日のチェックが大切

便は、胃や腸といった消化器だけでなく、全身の健康状態のバロメーターです。 便の回数や量、固さ、色やにおいなど、いつもと違う様子がないかどうかは、毎日チェックしておきましょう。

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